今回は、JA共済が取り組むさまざまな地域貢献活動を紹介します。
「げんきなカラダプロジェクト」の展開
JA共済連では、健康管理・増進や介護・福祉に資する取り組みにより、地域住民の健康で豊かな生活づくりをサポートしています。
令和2年度からは、より「げんきなカラダ」になることを目指す「げんきなカラダプロジェクト」に取り組んでいます。この活動では、気軽に読めるお役立ち情報の発信や、楽しみながら健康を維持・改善できるイベントの開催などを行っています。
昨年度は、誰でも参加できるオンラインウォーキングイベント「JA共済げんきなカラダプロジェクト オンラインウォーキング大会~げんきなカラダWALK2022~」を開催し、ご好評をいただきました。今後も地域の皆さまの健康増進に貢献してまいります。
農作業事故の未然防止に向けて
JA共済連の調査によると、年間の農作業事故発生件数は全国で約7万件にものぼることがわかりました。このうち死亡事故は、建設業の2倍、すべての産業の平均と比べると10倍以上に発生率が高くなっています。
なかでも重大事故につながりやすいのが農業機械使用中の事故です。安全な農作業の第一歩は、実際に起きている農作業事故を知ることです。こうした背景を踏まえ、JA共済連では、保障提供とともに、農作業事故の未然防止に向けた取組として、「農作業事故体験VR」を展開しています。VR動画で当事者の目線から農作業事故を疑似体験してもらうことで、安全対策の重要性を伝えています。令和4年度は、5つのVR動画コンテンツに、新たに「脚立編」および「農用運搬機編」が追加され、全国各地のイベント等で活用されています。
コンテンツ | 主な内容 |
---|---|
乗用型トラクター編 | 道路からの転倒・転落防止 |
耕うん編 | 後進作業時の挟まれ防止 |
コンバイン編 | 刃部分への巻き込まれ防止 |
スピードスプレイヤー編 | 樹木等との挟まれ防止 |
刈払機編 | 刃との接触防止 |
脚立編 | 転落防止 |
農用運搬機編 | 悪路走行時の転倒・転落防止等 |
一方、農業の活性化に向けては、農業大学校や農業高校等に対して実習用の農業機械・機具などを寄贈することで学習環境の整備を図り、将来の農業後継者の人材育成に貢献しています。
安全・安心な地域社会へ
JA共済連では、農業以外の分野でも様々な地域貢献活動に取り組み、「安全・安心」の輪を広げてきました。
交通事故対策の活動としては、中・高生向けの自転車交通安全教室の開催、新入学児童への交通安全帽子の寄贈を行っています。
また、高齢ドライバーの交通事故を防ぐため、ドライビングシミュレーター搭載車両「きずな号」による巡回型の安全運転診断や、JA共済オリジナルの「交通安全落語」で笑いながら交通安全の意識を高めることができる「シルバー世代向け交通安全教室」を開催しています。
文化支援活動
「相互扶助」と思いやりの大切さを伝えるとともに書写教育に貢献することを目的に、小・中学生を対象に書道コンクールを開催しています。令和4年度は各小・中学校の教職員の皆さま、関係者様のおかげで無事に第58回目のコンクールを開催することができました。
茨城県内の応募校数は、小学校および中学校あわせて692校、総応募点数は、約6万3000点となりました。新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されましたが、前年度を超える応募がありました。
JA共済連は、相互扶助の理念に基づき、利用者お一人お一人との絆・地域との絆を大切にしています。「ひと・いえ・くるま・農業」の幅広い保障の共済事業と地域貢献活動による取組を通して、今後も地域の皆さまに豊かで安心してくらすことのできる地域社会づくりを目指してまいります。