常陸太田市は茨城県の北東部にあたります。北部には阿武隈山系に連なる森林地域が広がり、南部には久慈川に注ぐ清流を利用した水田地帯が広がっています。昼夜の気温差が大きいことや水はけのよい傾斜地など、そばの栽培に適した条件が揃っており、江戸時代から「そばどころ」として知られた名産地です。1978年に茨城県農業試験場が茨城県ならではのそばブランドの育成に着手し、県内の在来種の中で最も形質の優れた常陸太田市赤土町の種を親にしたブランド品種が誕生しました。近年では県北部の特産品「常陸秋そば」として、また水田営農における転作作物として重要な作物となっています。ざるそばや、けんちんそばなどお馴染みの食べ方の他に、家庭でも楽しめるそば粉のレシピをご紹介します。
そばしんじょの薄あんかけ
●材料(4人分)
そば粉 200g
水 4カップ
焼き海苔 2枚
しょうゆ 小さじ2
練りワサビ 小さじ1
【あん】
だし汁 2カップ
カニ缶詰 55g
青菜 30g
ニンジン 10g
塩 少々
片栗粉・水 各大さじ1
●作り方
①そばがきをつくる。鍋に水とそば粉を入れて火にかけ、泡立て器でよく練り上げたら火を止める。
②①の粗熱が取れたら細かくちぎった焼き海苔、練りワサビ、しょうゆを加えて混ぜ合わせ食べやすい大きさに丸める。
③あんを作る。ニンジンは短冊切り、青菜は3cmに切ってだし汁に入れ火にかける。
火が通ってきたらカニ缶、塩を加えて、水溶き片栗粉でとろみをつける。
④器にそばがきを入れて、あんをかける。
【ポイント】そばがきは火にかけたら、泡立て器で一気にかき混ぜると、ふんわりとできます。
そば粉のガレット
●材料(4人分)
そば粉 1カップ(120g)
片栗粉 大さじ4(36g)
水 2カップ
オリーブオイル 大さじ3
塩 小さじ1/2
【具材】
ハム 4枚
とろけるスライスチーズ 4枚
卵 4個
塩・コショウ 少々
●作り方
①生地を作る。ボールにそば粉、片栗粉、塩を入れて軽く混ぜ合わせ、水を少しずつ加えながら泡立て器でよくまぜあわせる。
②ハムとスライスチーズはそれぞれ半分に切る。
③フライパンにオリーブオイルを温め生地の1/4を流し入れ、周りの色が変わってきたら真ん中を空けるようにハムとチーズを並べ、中央に卵を割り入れ塩・コショウする。
④フライパンにふたをして2~3分蒸し焼きにし、生地の四方を内側に折り曲げる。