笠間市の北西は八溝山系が連なる丘陵地帯で、東南にかけて平坦な台地が広がり、中央を涸沼川が北西から東に流れ、クリやブドウなどの果物や、お米など農作物の生産が盛んなところです。日本三大稲荷の一つ笠間稲荷神社の門前町として発展してきました。江戸中期には金鉱石の採掘・酒造・和紙生産などの手工業、後期には笠間焼が始まりました。「稲田石」と呼ばれる御影石(みかげいし)の産地としても知られています。また、特産品として自然薯の栽培が行われてきました。
ホクホクの食感を楽しむ
自然薯の梅シソチーズ春巻き
●材料(2人分)
自然薯 5cm
梅干し 2個
大葉 4枚
スライスチーズ 2枚
春巻きの皮 4枚
片栗粉 小さじ1/2
水 小さじ1
油 適量
●作り方
① 自然薯は1cm角の棒状に切り、梅干しは種を取ってたたき、大葉は堅い軸を取り、スライスチーズは半分に切る。
② 春巻きの皮に①をのせて巻き、片栗粉と水を合わせて巻き目をとめる。
③ フライパンに1cmくらいの深さに油を入れて温め、両面こんがりと揚げ焼きする。
※お子様には大葉や梅干しを抜くと食べやすくなります。鶏肉や豚肉を加えて巻いてもおいしいです。
風邪予防の常備菜に
キンカンの甘露煮
●材料(作りやすい分量)
キンカン 1kg
砂糖(ざらめ) 400~500g
米のとぎ汁 適量
●作り方
① キンカンはヘタを取り、爪楊枝で2~3か所穴をあけ鍋に入れる。
② ①に米のとぎ汁をヒタヒタに注ぎ、落し蓋をして中火にかけ、沸騰したら弱火にして3分ほど煮て火を止め、一晩そのまま置く。
③ キンカンをザルに上げて洗い、鍋に戻して、ヒタヒタの水・砂糖を入れて5分ほど中火で煮て火を止め、そのまま冷ます。
※キンカンは調理中煮汁から出ないようにすることが、ふっくりと仕上げるコツです。
シロップをお湯で割って飲むと、風邪の予防に効果的です。
【お知らせ】
「いばらきのごちそう」のご担当が、薬膳料理家宮澤孝子先生から、栄養士の圓佛郁子先生に交替します。
宮澤先生には、月刊誌「農業いばらき」第71巻1月号(平成31年)から執筆をご担当いただき、おいしくて健康にも良い「おいしい」レシピを考案していただきました。
最後に宮澤先生からメッセージが届いています。