森林は、水源の涵養や県土の保全、地球温暖化の防止など、私たちの生活を守る大切な機能を有しています。また、湖沼・河川は飲料水などの水源やレクリエーションの場として、私たちに様々な恵みをもたらしてくれています。
県では、この森林や湖沼・河川を県民共有の財産として良好な状態で次世代に引き継ぐため、「森林湖沼環境税」を導入しており、皆さまに納めていただいた税は、森林の保全・整備や湖沼・河川の水質保全に活用されています。
今回は、森林湖沼環境税を活用した事業の令和5年度の実績や効果を紹介します。
森林の保全・整備
●自立した林業経営による適切な森林の整備・管理
・再造林や間伐などの森林整備への補助…再造林154ha、間伐518ha
・スマート林業技術を導入する経営体への補助…5経営体
・建築物の木造化・木質化などへの補助…3施設
●森林環境の保全
・海岸防災林における広葉樹などの植栽…8ha
・森林・林業に関する体験学習…参加人数8,050人
・第46回全国育樹祭の開催…参加人数約27,000人(併催・記念行事を含む)
●増加した炭素吸収量 約1,240炭素トン(※)
⇒平均的な家庭が1年間に排出する炭素量約1,220世帯分に相当
(※)二酸化炭素のうち炭素の重さだけを表す
●森林整備による効果は、約12.2億円
(水源涵養(※)、CO₂削減などの公益的機能の観点から金額換算)
(※)森林が水を貯え、洪水を防ぐ働き
●自立した林業経営による適切な森林管理に向けて、これまでに18,883ha(累計)の森林を集約化
湖沼・河川の水質保全
●生活排水などへの対策の推進
・高度処理型浄化槽設置などへの補助…917件
・下水道・農業集落排水施設への接続補助…551件
・工場・事業場への立入検査…1,560件
●農地・畜産対策の推進
・霞ヶ浦・涸沼流域内で生産された堆肥の流域外農地での利用…115ha
・良質な堆肥を生産するための施設整備などへの補助…2か所
●県民意識の醸成・水辺環境の保全
・霞ヶ浦湖上体験スクール…参加人数5,096人
・未利用魚の回収による窒素・りんの除去…未利用魚回収量325t
●削減した汚濁負荷量
COD(※) 約50t/全窒素 約75t/全りん 約5.6t
⇒平均的な家庭が1年間に排出する汚濁負荷量(COD)約7,200世帯分に相当
(※)湖沼や海の汚れを表す指標の一つ
森林湖沼環境税に関するお問い合わせ先
税の仕組みに関すること
【県税務課】 電話029-301-2418
税の使いみち(森林)に関すること
【県林政課森づくり推進室】 電話029-301-4021
税の使いみち(湖沼・河川)に関すること
【県環境対策課水環境室】 電話029-301-2968
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