しかしながら、県内でも発生した高病原性鳥インフルエンザ等の家畜伝染病に対する衛生対策強化のため、令和2年度から一般の方を対象にした場内見学や酪農体験の中止を余儀なくされました。
そのような中、少しでも県内の子供たちに畜産について知ってもらうため、令和4年度から体験を希望する保育園・幼稚園、小学校を対象に出前講座を開始し、令和6年度は17回、延べ586名の方々に参加いただきました。今回はその取り組みについて紹介します。
加工体験の内容
紙芝居や動画を用いた「畜産のおはなし」「バターやアイスクリームづくり」を行っています。内容の詳細については以下のとおりです。
なお、バターやアイスクリームづくり用の食材は当センターで準備いたします。
●畜産のおはなし
園児にもわかりやすいように、紙芝居や動画を用いて、牧場における1日の作業の流れや普段飲んでいる牛乳の魅力について紹介するほか、意外と知らない牛、鶏、豚それぞれの特徴などについてクイズ形式で学んでいきます。
また、等身大の乳牛タペストリーを飾りますので、牛の大きさを体感できるほか、タペストリー前での記念撮影もご提案しています。


●バターづくり
プラスチック容器に生クリームを入れて容器を振りながら作ります。最初は液状なので振るとシャカシャカと水音がしますが、すぐに乳脂肪が集まってクリーム状になり水音がしなくなります。
そこからさらに振り続けると、乳脂肪と水分が分離し、ふたたびシャカシャカと水音がしてきます。最後に水を捨てればバターの完成です。バターをその場で試食する場合は、バターを塗る食材(クラッカー、パン等)を各自ご準備ください。


●アイスクリームづくり
牛乳、卵、生クリーム、砂糖を入れて混ぜ合わせたボウルを、砕いた氷と塩を混ぜ合わせたボウルに重ねてゆっくり混ぜながら冷やし固めていきます。このとき、氷と塩を混ぜることで、氷だけのときよりも温度が低くなり、アイスクリームを早く冷やし固めることができます。
ボウルの底や壁面から徐々に固まってくるので、ヘラやスプーンでそぎ落としながらさらに混ぜればアイスクリームの完成です。


体験したい!と思ったら
①予約状況の確認
出前講座の受付を開始すると畜産センターHPに情報を公開しますので、一度当センターへ電話で予約状況を確認してください。
その際、日程の仮予約も可能です。ただし、1回当りの開催人数に上限がありますのでご注意ください。
②申込書の提出
予約状況を確認いただきましたらHPから申込書をダウンロードし、人数、体験内容、アレルギーの有無などの必要事項を記入のうえ、体験希望日の3週間前までにFAXまたは郵送等にて当センターあて提出してください。
なお、アレルギーを持った方でも参加できるよう体験内容をご相談させていただきます(アレルギー対応例:卵を使わないアイスクリームづくり)。
③事前打ち合わせ
円滑に出前講座を行うため、提出いただいた申込書をもとに事前に申込者と当センターで打合せを行います。
なお、初めて申込みいただいた幼稚園・保育園、小学校には一度当センター職員がお伺いして当日の流れ、体験時の注意点や準備品について説明いたします。
④キャンセルについて
やむを得ない事情(感染症の流行、台風・積雪等の自然災害)以外は、食材準備の都合がありますので、2週間前までに当センターへご連絡ください。
体験をした感想
参加した園児や学校の先生方からは、「クイズが楽しかった」「子供たちは興味を持って楽しく体験しながら学ぶことができ、喜んでいた」との声を多く頂いています。また、子供たちも普段から身近にあるアイスクリームやバターを自分で作って食べることで、より家畜や乳製品に対して興味を持ってくれたようでした。


今後も当センターでは、畜産への理解を深める取り組みを進めていきますので、体験に参加してみたい、話を聞いてみたいなどご希望がありましたら、下記の問い合わせ先にお気軽にご連絡ください。
畜産物加工体験の詳細および申込書は、畜産センターのHPに掲載しています。
茨城県畜産センター 企画情報室
電話 0299-43-3333
FAX 0299-43-6392