県では、農業の技術向上や経営発展に意欲のある方、農業を始めて間もない方、将来就農を目指す方など幅広い方々を対象に、学びの場を提供する「いばらき農業アカデミー」を開設しております。その一環で、これからの農業を担う若手農業者を対象に、優れた農業経営の経営理念や戦略を学び、儲かる農業の実現につなげていただくため、平成30年から毎年 「ヤングファーマーズ・ミーティング」を開催しています。
6回目となる今回は、令和5年8月1日にザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市)において、県内外で経営革新や新たな挑戦をし続ける農業経営者を招き、基調講演と分科会を行ったところ、132名と多くの方に参加して頂きました。
6回目となる今回は、令和5年8月1日にザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市)において、県内外で経営革新や新たな挑戦をし続ける農業経営者を招き、基調講演と分科会を行ったところ、132名と多くの方に参加して頂きました。
これからの農業を担う若手農業者へメッセージ
開会にあたり、大井川知事から「人口減少や資材価格の高騰などの状況下で、的確に儲かる農業を実現していくために、県では、意欲ある担い手の育成に加えて有機農産物の供給強化、販路拡大や農産物のブランド化による付加価値向上等を進めているところ。本日のヤングファーマーズ・ミーティングを通じて、皆様には農業経営の将来ビジョン、経営戦略の構築に大いに役立てていただいて、さらに多くのヤングファーマーが育つことに期待します」とあいさつがありました。
先進的な農業経営者の戦略を学ぶ
基調講演は、奈良県の有限会社 山口農園 代表取締役 山口 貴義氏を講師としてお招きし、「~地域とともに~有機農業の可能性を追求する」と題して、お話いただきました。脱サラし有限会社山口農園を設立した後、若い人でも参入したくなる、魅力ある有機農業経営を目指すため、分業制や販路開拓を進めるほか、オーガニックアグリスクールNARAを運営している様子について、優しい口調で講演くださいました。
基調講演後は、山口氏に加え県内の先進的な農業経営者3名を講師とし、4つの分科会でそれぞれの経営戦略について講話いただき、さらに会場の参加者とディスカッションすることで理解を深めました。
分科会のテーマと講師は以下のとおりです。
テーマ | 講師 | |
---|---|---|
第1分科会 | 有機農産物の安定供給 | 有限会社山口農園 代表取締役 山口 貴義 氏 |
第2分科会 | 商品に新たな価値を創る! 人と自分を活かす環境づくり |
有限会社栗原農園 代表取締役 栗原 玄樹 氏 |
第3分科会 | 人が輝く干しいも経営イノベーション | しんあい農園 澤畑 菜々子 氏 |
第4分科会 | ICTを活用したお米の差別化 | 平塚ライスセンター 代表 古谷 光義 氏 |
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農業者の農業経営発展に向けて
参加者からは、「技術的なことや経営的なことまで幅広く大変参考になった」「経営者の視点で学べ、大変貴重な機会となった」「このような講座をもっと開催してほしい」などご意見を頂きました。
今後もいばらき農業アカデミーでは「学びたいこと、学べます。伸ばしたいこと、伸ばせます。」をキャッチフレーズに、多彩な講座を揃え、皆様の農業経営発展をサポートして参りますので、ぜひご活用ください。